相撲観戦記 平成22年 春場所


十三日目

武州山(突き落とし)春日王 武州山が春日王の右をおっつけてて上体を浮かせてから左をねじ込んで寄り、春日王が堪えるところを上手投げ気味に突き落とした。武州山は久々にいい相撲が取れました。

磋牙司(押し出し)朝赤龍 磋牙司が頭からぶつかってから、左にいなして後ろに付き、朝赤龍が何とか向き直ろうとするところを押し出した。磋牙司は今後もこのような小ささを生かして動き回る相撲を取ってもらいたいものです。

栃ノ心青(寄り切り)岩木山 岩木山が立会いすぐに左上手を引いて栃ノ心に上手を与える前に寄ろうとするが栃ノ心も再三の下手投げで凌ぎ、岩木山がなおも出ようとするところで下手投げから体を入れ替えると上手も引いて寄り切った。やはり完全に組みとめられて動きが止まってしまうと栃ノ心のほうに分があるようです。

旭天鵬(寄り切り)玉鷲 旭天鵬が立会いすぐに右の下手、玉鷲が尚も出ようとするが旭天鵬は左も差して寄り返し、一息ついてから寄り切った。

稀勢の里(寄り切り)豊真将 稀勢の里が頭から当たるとそのまま一気に押し出し。稀勢の里は会心の相撲でしたが豊真将はまともに引きすぎました。

把瑠都(突き倒し)雅山 把瑠都が立会いののど輪から一気に土俵際まで追い込むと雅山も右に動いて残すが把瑠都が追いかけてそのまま突き倒した。 

日馬富士(引き落とし)琴欧洲 日馬富士がのど輪で状態を起こしてから即座にはたいて引き落とし。


六日目

時天空(寄り切り)猛虎浪 時天空がすぐ両差しになったが猛虎浪もすぐ右を巻き変え、上手を与えずに自分十分の右四つ。しかし猛虎浪は決め手がなく、時天空が左の上手を取る。猛虎浪も何度かひじを張って相手の左上手を切るが時天空は何度も引きなおし、両回しを引き付けた時天空が寄り切った。猛虎浪は自ら攻める姿勢がほしいものです。

高見盛(送り倒し)磋牙司 高見盛が左で引っ張り込もうとするが磋牙司が左でおっつけて押し上げてから引くと高見盛は泳ぐが、磋牙司の左ががら空きになってしまい、高見盛が右を差して送り倒した。磋牙司も身長を生かした相撲を取りましたが、磋牙司の対応も見事でした。

嘉風(押し出し)玉乃島 嘉風が当たってすぐにいなして、玉乃島が向き直るところを左筈に入れて押し出した。嘉風もなかなか成績が安定しませんね。

栃ノ心(寄り切り)豊響 豊響が思い切りよく当たるが栃ノ心も立ち会いに左手を伸ばして左前褌を引く。止まると苦しい豊響はそれでも出ようとするが、栃ノ心は左出し投げ気味に体をいなし、右も差して寄り切った。栃ノ心の下半身が安定していました。

垣添(押し倒し)土佐豊 垣添が立ち会いに右から張ると土佐豊膝から崩れた。

安美錦(寄り倒し)稀勢の里 稀勢の里が一気にのど輪で土俵際まで押し込むが脇が空き、安美錦がしたからもぐりこんで両差し、稀勢の里の突き落としをこらえて寄り切った。稀勢の里もなかなかもう一皮向けないですね。あの学ばなさはどうにかならないでしょうか。

日馬富士(寄り切り)玉鷲 玉鷲が突っ張るが日馬富士すぐに右差し、下手投げで崩して左も入れてより切った。玉鷲も立会い多少押し込んだのは立派でした。

白鵬(押し出し)阿覧 白鵬が立会いすぐに二本差して押し出し。磐石でした。


場所前

白鵬の絶対的優位は揺るがないところでしょう。むしろ今場所一番の焦点は把瑠都の大関取りがなるかどうかです。千代大海が引退した事によって枠がひとつ空き、有利にはなりましたが、やはりここは12勝以上の勝ち星がほしいところです。幸い苦手な朝青龍は引退してしまったので、上位戦を1〜2敗でとどめておけば十分にチャンスはあるでしょう。

上位に進出してきた玉鷲土佐豊も注目どころです。勝ち越しまで持っていくのは難しくとも、精一杯の相撲を取ってほしいところです。
十両では土佐ノ海が上位まで番付を戻してきました。史上最高齢再入幕目指して、精一杯努力してほしいです。



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