相撲観戦記 平成21年 初場所


千秋楽

○土佐豊―豊響● 豊響が良く突っ張って前に出ると土佐豊は左に左にと回りこむが、それでも豊響は前に出て、最後は右四つ左上手で腹を突きつけて寄った。 しかし土佐豊が土俵際で弓なりになってこらえると、豊響は土佐豊の体が落ちる前に大きく左足を踏み出してしまった。勝負結果は勇み足。

○時天空―豊真将● 時天空が左で張って立つが豊真将は左上手を取り、頭を下げて出て行く。豊真将は時天空の足技を警戒して足をあまり前に出し過ぎないよ うに出て行くが、それでも時天空は右足を伸ばして豊真将の左足を跳ね上げ、掛け投げで豊真将を土俵に転がした。最後は足が外れていたため決まり手は下手投げ。

○栃ノ心―出島● 出島が立合い左に大きく変化し、栃ノ心が向き直ったところで右を差して出て行くが栃ノ心は左上手を引いて堪え、出島がなおも寄ろうとするところを左からの上手投げで転がした。

○若の里―土佐ノ海● 土佐ノ海が当たって出るところを若の里が左に回りこんで叩き込んだ。

○旭天鵬―嘉風● 旭天鵬がすぐに組み止め、嘉風の左の差し手を抱えると頭を押さえつけながら小手投げで振り回す。嘉風も渡しこんで残そうとしたが、それはならなかった。

○稀勢の里―高見盛● 稀勢の里が突き放そうとするが高見盛がすぐ左前褌。稀勢の里はすぐにそれを切ったが高見盛は左を差し、さらに右も差すと一気の寄り を見せる。しかし稀勢の里は右上手を引き、さらに左も巻き変えて何とか残す。高見盛は早く勝負をつけようと懸命に寄るがやや腰が高く残されてしまい、稀勢 の里が逆襲の寄りを見せて寄り切った。

○ 把瑠都―日馬富士● 日馬富士が低く当たって右上手を引くが把瑠都も左下手を深くとって日馬富士の上体を起こす。やや苦しい日馬富士は右を巻き変えようと するが把瑠都は右を巻き変えるとその勢いのまままま右で日馬富士の右足を取り、左上手を引いて体ごと持ち上げて吊り出した。

○千代大海―豪栄道● 千代大海が突っ張ってからタイミングの良い叩き込みで一蹴。

○白鵬―朝青龍● 朝青龍の中途半端な立会いに白鵬はすぐに双差し、そのまま簡単に寄り切った。

○朝青龍―白鵬●(優勝決定戦)朝青龍が深く左差し、白鵬も右上手を引くがこれは深く、朝青龍は右前褌も引くと白鵬の上体を起こして寄り切った。



14日目

○山本山―土佐豊● 土佐豊がすぐに右を差したが、山本山がその差し手をかかえて極め出した。

○豊真将―栃乃洋● 豊真将が右でおっつけながら押し込むと、栃乃洋は左に回りんで残そうとするが、豊真将は最後は右上手を引くと引き付けて寄り倒した。 

○鶴竜―将司● 鶴竜がよく踏み込んで左を深く差すと右上手を引き、将司に上手を与えずに寄る。将司も土俵際で上手を引いたがそのときはもう腰が完全に伸びており、鶴竜がそのまま寄り切った。

○栃煌山―高見盛● 栃煌山が踏み込んで左おっつけ、高見盛に廻しに触らせずに一気に寄り切った。

○嘉風―武州山● 武州山が張って立つが嘉風は頭から当たって激しい突っ張り合い。最初は武州山が押し込み嘉風が押し返したところで右に回り込むともう一 度押し込むが、嘉風は左に回り込んで残した。武州山がさらに押し込むと嘉風は両足が大きく開いて落ちかけたが何とか残すともう一度突っ張ろうとするが、武 州山は右から引っ張り込んでもう一度出る。しかし嘉風はこれも凌いで寄り返すと、武州山が右の上手を取ろうとしたところをタイミングよく叩き込んだ。

○旭天鵬―普天王● 旭天鵬が立合い左変化に普天王は突いてゆけずごろり。

○稀勢の里―●豪栄道 稀勢の里が踏み込みよく突っ張って攻め込むと豪栄道は見ながら左に回り込むが稀勢の里はなおも突っ張ってからタイミングよく左を差 し、寄る。豪栄道は土俵際で逆転の突き落としを見せるが稀勢の里は残し、最後は左の差し手を突きつけるようにして寄り倒した。

○把瑠都―雅山● 雅山の突っ張りに把瑠都は下からはねあげて応戦、雅山の両手が上がったところで鉄砲をかまして押し出した。


13日目

○旭天鵬―把瑠都● 旭天鵬が当たってすぐにもろ差し、把瑠都も右の上手を引いたがこれは深く、旭天鵬がそのまま寄り切った。

○白鵬―琴欧洲● 琴欧洲が左でおっつけながら出ようとするが、白鵬がタイミングよくはたくと琴欧洲の長い足は土俵の外に出てしまった。

○朝青龍―千代大海● 千代大海の懸命な突っ張りに朝青龍は少し下がったがすぐに二本差して千代大海の動きを止めると右からの掬い投げで放り投げた。


12日目

○岩木山―垣添● 垣添がよく踏み込み、岩木山の突っ張りにも下がらずに前に出て、左で押し上げ岩木山が横を向いたところでいなして相手の体勢を崩すと懐 に潜り込みもろ差しとなり向こう上面に押し込んだが、岩木山はその出足を利用して下がりながら逆転の右小手投げで垣添を転がした。

○武州山―●豊響 立会い張った武州山を豊響はよく押し込むが武州山は左に左にと回り、下がりながら一瞬左を差しかける。が、これはすぐに外れてしまい、 もう一度押し合いに。押し相撲では有利な豊響が武州山を正面土俵に押し込んだが、武州山が右から突き落としを見せると豊響は大きく崩れ西土俵へ。これは チャンスとばかりに武州山は豊響に体当たりするが、豊響はそこを右から突き落として体を入れかえ、豊響が再び押し込む。しかし武州山はそれも凌ぐと右上手 を引いて上手投げで振り回し、豊響が残したところで左も差して豊響の動きを止める。武州山は左を返し、豊響が抵抗するところを右上手投げで転がし、武州山 は連敗を10で止めた。武州山は負けが込んでいるとは思えないくらい体が動いていました。


○高見盛―土佐ノ海● 高見盛が押し込むが土佐ノ海が右突き落としで残し、土俵中央に戻ると両者右を差す。土佐ノ海が先に出ようとするが高見盛は右に回り 込んで残し、左を巻き変えようとするがうまくいかず再び土俵中央へ。そして両者一呼吸の後高見盛が左から引くと土佐ノ海はあっさり落ちた。

○豪栄道―栃煌山● 豪栄道がすぐに左の前褌を引き、右上手から出し投げで崩して向こう上面に攻め込むがこれでは決めきれまい。その後両者右を巻き変えて 右四つになり、左下手を引き付けて豪栄道がもう一度寄り、さらに右下手投げを見せるが栃煌山はこれを凌ぐと左上手を引く。これで栃煌山有利かと思われた が、ここで栃煌山が見せた上手投げが豪栄道を呼び込む形になってしまい、栃煌山はそのまま寄り切られた。栃煌山はもったいない負け方でした。

○魁皇―豪風● 豪風が左差しから出て行くが魁皇はその差し手を引っ張り込んで得意の右小手投げで豪風を転がした。

○日馬富士―千代大海● 千代大海が立合いすぐに左から突き落とすが日馬富士が残して左四つに組みとめ、千代大海の二丁投げを堪えて右から上手出し投げで千代大海を土俵の外へ持っていった。

○朝青龍―把瑠都● 把瑠都が立会い右にやや変わって上手を引くがこれは深すぎ、朝青龍が両前褌を引き付けて寄り切った。把瑠都はやはり変化すべきではなかったと思います。


11日目

○土佐豊―垣添● 当たりは五分。垣添は廻しを与えず距離を取ろうとするが土佐豊は左で垣添の筈になっていた右を強引に引っ張り込んで抱えこみながら寄り、最後は押し出した。
土佐豊は新入幕が見えてきました。

○豊真将―千代白鵬● 千代白鵬が突っ張るが豊真将も下がらず突き返す。千代白鵬はさらにのど輪も交えて出て行き、やや押し込んだところで叩きを見せた が、残した豊真将がそれに付け込んで押し込み、左に回って残そうとするところを強烈に突き落とし、11日目で勝ち越しを決めた。

○北勝力―栃煌山● 北勝力がのど輪で栃煌山の当たりを止めると大きな突っ張りで栃煌山を一気に押し出した。北勝力はいいときと悪いときの波が大きい人ですが、今場所はいいときのようです。

○土佐ノ海―武州山● 武州山が左から押し上げるが、土佐ノ海はうまく回り込んで残す。一呼吸後武州山はもう一度出ようとするが土佐ノ海はタイミング良くそこを叩き込んだ。武州山は足が出ていません。

○豪栄道―普天王● 当たりは互角だったが豪栄道はすぐにタイミングのいいいなしを見せると、普天王は大きく体が泳いでしまい、そのまま送り出されてしまった。

○旭天鵬―稀勢の里● 当たってすぐに両者左四つがっぷり。先に旭天鵬が右上手を引き付けて寄り立てるが稀勢の里は残し、旭天鵬の上手を切ると逆に出てい くが、旭天鵬は稀勢の里が出てくるところを、左下手から捻り、右から突き落とした。旭天鵬は久々の三役昇進のチャンスです。

○琴奨菊―把瑠都● 琴奨菊が立合い左変化、把瑠都もすぐに向き直るが琴奨菊は右差し左上手で寄り、把瑠都が粘るところを右から掬い投げで転がした。

○朝青龍―琴欧洲● 朝青龍が左おっつけから右を手繰って琴欧洲を執拗に振り回し、琴欧洲が残して前に出ようとするところを叩き込んだ。


10日目

○豊真将―岩木山● 岩木山が突っ張って出るが豊真将は頭を下げて堪え、右を浅く差して左おっ付けから寄る。岩木山これは堪えたが豊真将は上手を引くともう一度寄り立て、最後は左上手投げで岩木山を転がした。

○栃煌山―鶴竜● 鶴竜はもろ差しを狙うが栃煌山はそこを左右からおっつけて鶴竜の上体を起こし、そのまま押し出した。

○栃乃洋―阿覧● 阿覧が突っ張るが栃乃洋は下がらずに左を差す。阿覧は右の上手を引いて身を低く構えるが、栃乃洋がそれでも強引に左掬い投げで転がした。相変わらずこの人の左差しは脅威です。

○琴奨菊―若の里● 若の里が立会い右から張って脇があいたところを琴奨菊は左差し、さらに右も深く差し込んで寄り切った。

○稀勢の里―豪風● 稀勢の里が右から張るが豪風はそこに潜り込んで両差し。稀勢の里は懐に入られて苦しかったが、豪風ががぶって出るところをなんとか左から突き落とした。稀勢の里の張り差しは誰か止めないんでしょうか。

○豪栄道―把瑠都● 豪栄道がすぐに左で前褌、把瑠都はそこを右から極めようとするが決まらず、苦しくなった把瑠都が巻き変えようとするところを豪栄道は引き付けて寄り切った。豪栄道が力をつけたのがよく分かる一番でした。

○千代大海―琴欧洲● 琴欧洲も良く踏み込んだが千代大海も負けずに踏み込み左から起こし、琴欧洲が横を向いたところを千代大海は左からおっつけて押し出した。

○日馬富士―白鵬● 白鵬はあまり踏み込みがないのに対し日馬富士が低く当たって左前褌、白鵬が右から引っ張り込むところで左を深く差し、足を払いながらの左下手投げで崩すと最後は寄り切った。白鵬はまさかの大惨敗。


9日目

○翔天狼―光龍● 光龍がのど輪で起こそうとするところを翔天狼が叩いて叩き込み。

○玉乃島―栃煌山● 栃煌山が左を差して出て行くが玉乃島は左に回り込んで残す。栃煌山は右から絞ってなおも出ようとするが玉乃島は胸を合わせて残し、押 し切れないと見た栃煌山が右を巻き変えようとするところを右から抱えて寄り切った。玉乃島は関脇経験者の意地を見せました。

○山本山―栃乃洋● 山本山が右のど輪からの押しで栃乃洋に廻しを与えずに押し出した。

○時天空―垣添● 垣添が懐に入って出て行くが時天空は左を覗かせて肩透かし。

○阿覧―武州山● 阿覧の中途半端な変化に武州山は良く攻め込み、左差し手から起こし右で上手を取ったが外れてしまい、さらに両足がそろったところを阿覧に叩かれた。

○嘉風―琴奨菊● 嘉風の立会い左変化に琴奨菊は左手を突いたが行司は気づかずに相撲を続けさせた。その結果琴奨菊が嘉風を正面土俵に寄り切ったが当然物言いが付き、行事軍配差し違えで嘉風の勝ち。

○琴欧洲―若の里● 琴欧洲が左に動いて左上手を取る。若の里は右下手を差し、さらに左もねじ込もうとするが、琴欧洲は左上手を引き付けると右でおっつけて下から押し上げるように寄り切った。

○魁皇―千代大海● 千代大海が左のど輪で押し込むところを引っ掛け左四つに組みとめると正面土俵に寄り切った。

○朝青龍―日馬富士● すぐに左四つ、日馬富士が先に上手を引くが朝青龍が左下手投げで振って日馬富士の左が開いたところで右を巻き変えもろ差しになるとそのまま寄り倒した。
日馬富士は先に上手を引いたところで一か八かの勝負に出ても良かったのでは?

○白鵬―把瑠都● 白鵬が一瞬二本差しかけるが把瑠都はすぐに右巻き変え右四つ。両者左上手の探りあいから同時に上手を引くと強烈に引き付けあう。胸が 合ってやや苦しくなった白鵬は右から起こして上手を切ろうとするが切れず、一方把瑠都も攻め手がなく一分が過ぎたところで白鵬は内掛けに行くがこれは空振 り。その後一呼吸あってから把瑠都は左から引き付けて出て行くが、白鵬はそこを左上手投げでしとめた。巨漢同士の熱戦でした。


8日目

○栃煌山―豊真将● 豊真将が左からおっつけようとするが栃煌山は前に出ながら左を差し込むと右を筈にして押し出した。幕内勝ち越し第一号です。

○山本山―垣添● 垣添よく踏み込んだが山本山は左の上手を取ると後ろに放り捨てるような豪快な左上手投げで仕留めた。

○土佐ノ海―出島● 土佐ノ海が当たってすぐ引くところを出島は一気に出て行くが、土佐ノ海は残して引き落とし。

○鶴竜―普天王● 普天王が良く踏み込んで左四つ、鶴竜が巻き返す所を寄り立てるが鶴竜は二本差して残すと寄り返すと、左右の廻しを離し、突っ張って正面土俵に攻め込む。普天王も土俵際でよく残したが最後は鶴竜が押し出した。

○高見盛―朝赤龍● 高見盛がすぐ二本差して十分の形になるが朝赤龍も右首投げ、右内掛けから河津掛け、さらに掛け投げで必死の抵抗を見せる。しかし高見 盛はこれを凌ぎきり、左足に絡み付いていた朝赤龍の右足を外して寄り切った。絶体絶命の形からの朝赤龍の抵抗が見事でした。

○把瑠都―千代大海● 千代大海が当たってすぐに右から突き落とし、さらには左のど輪で攻め込むが把瑠都は左で千代大海の下がりを取ると左のど輪の下から右を差してもろ差し、最後は右で下手を引いて寄り切った。

○日馬富士―魁皇● 日馬富士が突っ張ると魁皇も押し返すが、日馬富士はよく見て押し出した。魁皇は勝ち越しが微妙になりました。

○琴欧洲―豪栄道● 豪栄道当たってすぐに左に動くが琴欧洲は良く向き直って右四つ左上手
、最後は上手投げで崩しながら寄り切った。琴欧洲はどこまで優勝争いに絡めるでしょうか。

○白鵬―稀勢の里● 白鵬右肩から当たって押し込むが稀勢の里も張り手を見せながら突き返す。しかし白鵬は稀勢の里の右腕を手繰ってとったりで体勢を崩すと、向こう上面に押し出した。


7日目

○栃煌山―光龍● 栃煌山がすぐに左前褌を取り、光龍に何もさせずに一気に寄り切り。

○山本山―栃ノ心● 栃ノ心が右を差すと左で前褌を取る絶好の体勢から一気の寄りを見せるが山本山は下がりながら左から強引に小手に振って体勢を入れ替えると、そのまま体を預けて寄り切った。山本山ならではの相撲でした。

○出島―黒海● 出島が左に動いてそのまま叩き込み。

○琴奨菊―稀勢の里● お互いすぐに左差し、先に上手を取った琴将菊が寄る。一回はこらえた稀勢の里だったが二度目は残せず、琴奨菊が寄り切った。稀勢の里は全敗の相手にもったいない黒星です。

○日馬富士―旭天鵬● 日馬富士が突き刺さるような立合いからのど輪で攻め込み、旭天鵬が残すところで左を深く差すと右も覗かせ双差し、最後は右で旭天鵬の足を払いながらの左下手投げで決めた。

○琴欧洲―把瑠都● 把瑠都が廻しを狙わずに諸手で当たって距離を取ろうとするが、それでも琴欧洲は長い腕で左の前褌を引き、手前に引きずるような出し投げから最後は引き落とし。

○白鵬―安美錦● 白鵬が立会い左で張るとすぐに右差し左上手で寄り立て、最後は左上手投げで決めた。強いです。


6日目

○光龍―山本山● 光龍が踏み込んで左のど輪で押し込み、最後は右筈から押し出した。

○将司―垣添● 将司すぐに右前褌を引き、垣添を懐に入れずに引き付けて寄り切った。

○栃煌山―時天空● 栃煌山踏み込んですぐに左上手、時天空は右半身に構え左で栃煌山の左手首を取る。一呼吸置いて時天空は左を巻き変えるが栃煌山は右で前褌を引くと、両上手を浅く引き付けて寄り切った。

○朝赤龍―栃乃洋● 朝赤龍踏み込んで左を深く差すと右上手を引き、栃乃洋の左差しが生きる前に間髪いれずに左上手投げ。栃乃洋に差し手を生かさせない見事なタイミングでした。

○高見盛―出島● 出島が立合いのぶちかましで一気に土俵際まで押し込むが高見盛はこれを残して右を差すと掬って体を入れ替え、そのまま寄り切った。出島も全盛期なら押し出せていたんでしょうが。

○安美錦―琴奨菊● 琴奨菊が諸手付きを見せるが安美錦は下がらず左右と差すと琴奨菊のお株を奪うがぶり寄りを見せて寄り切った。

○豪栄道―日馬富士● 豪栄道低く当たって左の前褌を引いて日馬富士の右の差し手を殺し、強烈に引き付けて寄り切った。日馬富士は苦しい土俵が続いています。

○稀勢の里―魁皇● 魁皇が一瞬左を差した後右で引っ掛けようとするがこれで稀勢の里を呼む格好になってしまい、そのままあっさり押し出された。

○把瑠都―琴光喜● 琴光喜のほうが踏み込んで右を差すが把瑠都も下がらず左上手を取り、強烈に引き付けてからの左上手投げでしとめた。

○朝青龍―豊ノ島● 朝青龍が左のど輪で豊ノ島の上体を起こし、右でおっつけて押し出し。


5日目

○玉鷲―山本山● 玉鷲がすぐに二本差してそのまま寄り切り。

○垣添―豊真将● 垣添が立会い右で張って右に回り込むが豊真将は良く付い ていき、西土俵に押し込む。しかし垣添は押してくる豊真将の左腕を手繰って体を入れ替えると向こう上面に押し込み、豊真将が何とか残して一呼吸おいたとこ ろを右からの突き落としで決めた。なかなか攻防のある相撲でした。

○時天空―豊響● 立会いすぐに時天空が左の前褌を引く。それでも豊響はかまわず出て行くがこれは無謀で、時天空は下がりながら左からの下手出し投げで豊響を土俵に転がした。

○高見盛―普天王● 高見盛が当たってすぐに引くと普天王は大きく左が開いてしまい、高見盛に右を差され、さら左も巻きかえられてしまう。こうなると普天王はいかんともしがたく何も出来ずに寄り切られた。

○豪栄道―雅山● 豪栄道がすぐに右差しから寄り立て、雅山の突き落としをこらえて寄り切った。先場所新小結で大負けした豪栄道でしたが、今場所は好調そうです。

○ 把瑠都―豊ノ島● 豊ノ島が二本差して一気に勝負とばかりに寄り立てるが把瑠都は肩越しの右上手から大きく振り回して体を入れ替え、さらに左を巻き変え胸 を合わせる。長身の把瑠都に左下手を深く差されてしまった豊ノ島は体勢を低くすることが出来ず、抵抗も出来ずに寄り切られた。

○安美錦―琴欧洲● 安美錦が左に変化するが琴欧洲はよく見て左を差し前に出る。が、安美錦は俵伝いに回り込みながら右上手投げで振り回し、後ろについて送り出した。

○稀勢の里―千代大海● 千代大海はまったく足が出ず、稀勢の里に左から軽く押し上げられると簡単に体が浮いてしまい、最後は左も差され、あっけなく寄り切られた。

○日馬富士―琴奨菊● 日馬富士が踏み込んで右のど輪から左を差し、右もねじ込むとそのまま寄り切り、ようやく新大関として初日をあげた。とりあえずおめでとうございます。

○白鵬―嘉風● 白鵬が前に出ながら右を差し、嘉風が左に回り込もうとするところで左の上手も取ると、前に出ながらの上手投げで仕留めた。万全でした。


4日目

○山本山―将司● 将司が仕切り線からやや遠いところから立つとまともにぶつかったが、なにも出来ずに押し出された。

○栃ノ心―岩木山●  立会いすぐに栃ノ心が左の前褌を引いたが岩木山がこれをすぐ切って突っ張り合いから右四つに。その後先に左上手を引いた岩木山が右の下手も引くと引いて がぶり寄りを見せたが、栃ノ心はこれを残し上手を引く。しかし岩木山はこれをすぐに切ると、外掛けを交えてもう一度引きつけて勢い良く出て行くが、そこを 栃ノ心は右からの逆転の下手投げでしとめた。

○鶴竜―時天空● 鶴竜がすぐに双差しから寄り立てる。時天空は一度は小手に振って残すが、二度目の寄りに対し再び小手投げを打とうとした際に膝が入ってしまったかのように崩れた。
昨年一度も勝ち越せなかった時天空は今場所も黄色信号です。

○阿蘭―土佐ノ海● 阿蘭の立会い変化に土佐ノ海はついていけずばったり。

○北勝力―高見盛● 北勝力が立会いから突き放して押し込む。高見盛は土俵際で右を差し、右に回り込もうとしたが、北勝力がそのまま押し切った。

○琴欧洲―豪風● 豪風が重心低く下から押し上げるが琴欧洲は動じずに良く見て押し返し、最後は左の上手を取って寄り切った。今場所の琴欧洲は思いのほか好調そうです。

○旭天鵬―琴光喜● 旭天鵬はすぐに右を差し左上手を引き、相手に上手を与えずそのままより切った。琴光喜は雲行きが怪しくなりました。

○稀勢の里―日馬富士● 日馬富士はのど輪で押し上げようとするが稀勢の里に軽く左からいなされるとまったく足が出ず、そのまま土俵に落ちてしまった。日馬富士は泥沼の四連敗で苦しくなりました。

○把瑠都―魁皇● 把瑠都は当たってすぐにリーチを生かして右上手を取ると左を覗かせ魁皇に上手を与えず、右から強烈に引き付けて寄り切った。

○ 白鵬―琴奨菊● 白鵬すぐに右を差して十分かと思いきや琴奨菊が先制攻撃とばかりにがぶって出る。白鵬これはしのいで左上手を取ったがすぐに切られるとい う少しもどかしい展開。しかし琴奨菊がもう一度がぶろうとしたところで左の上手を引くと琴奨菊の動きを止め、引き付けて寄りながら最後は左からの上手投 げ。やや時間はかかりましたが危ないというほどではありませんでした。

○朝青龍―雅山● 雅山の体当たりに土俵際までもっていかれた朝青龍だったがどうにか左に回りこんで引き落とし。こちらは勝ってはいますが連日危ない土俵が続いています。


3日目

○山本山―玉乃島● 山本山が押し込むも土俵際で玉乃島が逆転の突き落とし。

○時天空ー栃ノ心● 重心低く出た栃ノ心だったが、やや頭を下げすぎていたため、時天空にはたかれるとあっさり落ちた。

○栃乃洋―土佐ノ海● 土佐ノ海が右おっつけで栃乃洋に左を十分に差させずに押し込み、栃乃洋が左を抜いたところを今度は右差しで出て行ったが、栃乃洋はやや深いながらも左上手を引くと、土俵際で豪快な左上手投げ。勢いのついていた土佐ノ海は残しきれず土俵下に転落した。

○豪風ー若の里● 豪風はやや押し込まれながらも左を深く差すと右もねじ込み両差し。巻き替えを許さずに寄りたて、最後は若の里の右脇の下を通って後ろに回りこみ、送り出した。

○ 把瑠都―稀勢の里● 立会いすぐに左四つがっぷり。右上手がやや深いまま把瑠都は吊ろうとしたが、これはやや強引で稀勢の里に上手を切られてしまう。苦し くなった把瑠都が右を巻き変えようとするところを稀勢の里は向こう上面に寄り立てるが、把瑠都は土俵際で捨て身の左下手投げ。稀勢の里も体を寄せつつ右上 手投げを打ち返すと、把瑠都は土俵の外に飛び出したが稀勢の里もほぼ同時に体が落ちた。軍配は稀勢の里に上がったが、物言いが付く。結局行事差し違えで把 瑠都の勝ち。先場所同様盛り上がりのある一番でした。

○豊ノ島―日馬富士● 当たってすぐ豊ノ島が右を差して左ものぞかせる。苦しくなった日馬富士は右を巻き変えようとしたがその際に状態が起き上がてしまった。豊ノ島はその隙を逃さず一気に寄り立て、そのまま西土俵に寄り倒した。日馬富士はまさかの3連敗です。

○魁皇―琴奨菊● 魁皇は一瞬押し込まれたが、深く左を差した。琴奨菊はこれで完全に上体が起きてしまい、そのままあっさり寄り切られた。魁皇は右上手こそ取れなかったものの前に出る相撲で3連勝。

○白鵬―雅山● 白鵬がすぐに双差しになり、そのまま寄り切った。


2日目

○山本山―豊響● 豊響がのど輪から起こそうとするがかまわず山本山が突き返し、そのまま一方的に押し出し。

○栃ノ心―光龍● 今年初めての待った。光龍が突っ張りから攻め込むが栃ノ心が土俵際ではたいて逆転勝ち。

○土佐ノ海―朝赤龍● 当たり勝った土佐ノ海が押し込みながら左を深く差しこみ、下手投げで崩しながら正面土俵に寄り切り。幕内最年長の意地を見せました。

○普天王―若の里● お互い得意の左四つから先に下手を引いた普天王が右は万歳のままじりじりと寄り立てるが、若の里は押し込まれつつも右の上手を引く。
こ こを凌がれてはまずいと普天王が必死に寄り立てると若の里は土俵際まで押し込まれたが、しのいで再び土俵の中央へ寄り返す。これで優勢になった若の里は右 からの出し投げで崩して寄り立てると右上手投げ。しかし普天王がこれを下手投げで返すと若の里は大きくぐらつき、そのままふらふらと土俵の外へ。若の里に とってはもったいない一番でした。

○把瑠都―嘉風● 把瑠都が立会い肩越しに右上手を引くも嘉風はすぐにそれを切り、懐に入り込むと、廻しを与えずに正面土俵に押し込む。しかし土俵際まで押し込まれた把瑠都は今度は肩越しに左上手を引くと間髪いれずに上手投げ。

○日馬富士―雅山● 日馬富士が突っ張って出て行ったが雅山が土俵際で突き落として逆転勝ち。新大関は2連敗と、不安の残る立ち上がりです。

○魁皇―安美錦● 魁皇が当たってすぐにはたくと安美錦はバッタリ落ちた。

○白鵬―旭天鵬● 当たってすぐに右四つ。白鵬は先に左上手を取られたもののすぐにそれを切り、今度は自分が上手を引き右四つ左上手の万全の体制から寄り切り。

○朝青龍―琴奨菊● 朝青龍は先に右上手を許すが左から掬ってそれを切ると、向こう上面に寄り立て、琴奨菊が押し返そうとするところを右から突き落とした。


1日目

○豊真将―山本山● 豊真将が立会いに左前褌を引いてすぐさま出し投げを打つと山本山は腹から土俵にバッタリ。

○豊響―光龍● 豊響が当たり勝って一気に正面土俵に押し出し。光龍は何もできませんでした。

○栃ノ心―垣添● 垣添が低く当たって二本差したものの、栃ノ心は肩越しに左上手を取るとその上手から大きく振って体勢を入れ替え寄り切り。

○武州山―高見盛● 同郷対決。高見盛りが廻しを狙った立会いを見せるも、武州山それを許さず突き放す。耐え切れなかった高見盛は左腕を手繰ろうとするところが、武州山はその腕を突きつけて押し出し。32歳らしからぬ若々しい内容でした。

○把瑠都―豪風● 把瑠都が当たってすぐ肩越しに右上手、さらには左も浅く覗かせて動きを止め、一気に寄り切り。

○嘉風―日馬富士● 嘉風が当たってすぐ絶好のタイミングでいなすと日馬富士は大きく泳いでしまい、あっけなく送り出された。

○魁皇―雅山● 魁皇が当たってすぐ右腕を手繰って後ろにつき、そのまま送り出し。とりあえずほっと一息です。

○安美錦―琴光喜● 安美錦が左変化ですぐさま左上手を取り、出し投げかで崩してからに正面土俵に寄りきり。

○朝青龍―稀勢の里● 突っ張り合いから稀勢の里が右上手を取ると正面土俵により立てたが朝青龍は何とか残して右を巻き変えると、腰を振って相手の右上手を切ると西土俵に寄り切った。

○白鵬―●豊ノ島 白鵬が慎重に見ながら突っ張っていき、そのまま押し出し。


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