はじめての


今では当たり前のように濃密な時間を共有しているポポとナナも、数年前はまだプラトニックな関係だった。そんな2人がはじめて関係を持ったのは、ある極寒の日のことだった。慎重でまじめな二人は事前に何度も話し合いを重ね、セーフティーなセックスについてきっちりと勉強した上で、記念すべき二人が始めて出会った日に、初夜を迎えた。

「えっと、じゃあ、ナナ、その……よろしくね」
「あ、う、うん。私こそ、初めてで緊張してるから、うまくいかなくていらいらさせちゃうかもしれないけど……」
「僕だってそうさ。さあ、はじめようか」
「あ、うん、えっと……」
「じゃあまず、キスからいくよ」
「ん……」
目を閉じて待つナナの唇に、ポポは自分の唇をゆるりと重ねる。初々しい二人によく似合う、かるいキスだった。
「ナナ、そこに横になって」
「うん」
ナナはポポの言うとおりに布団に仰向けに横たわる。ポポはその上にまたがると、緊張した手つきでナナの防寒着の前を開く。ナナは防寒着の下にシャツを着けていたが、ポポはそれも捲り上げる。ナナの白くつややかなお腹が白日の下に晒され、ナナは赤面する。自分の肌を異性の前で晒すなど、小さいころに父親と一緒にお風呂に入ったとき以来なのだ。
「ナナ、肌、綺麗だね」
「あ、ありがと、ポポ」
「じゃ、防寒着とシャツから腕を抜いてくれる?」
「あ、うん、わかった」
ナナはポポの動きに合わせて服を器用に脱ぐ。ナナは上半身は白のブラジャーのみ、下は防寒着をしっかり着込むというなんとも間抜けな格好になる。
「じゃ、次はズボン脱がすよ」
「あ、うん、いいよ」
ナナは少しお尻を浮かして、ポポが自分の服を脱がしやすくなるようにする。ポポはそんなナナの一挙手一投足に愛情を覚えながら、ピンクのズボンを脱がせる。たちまち短いがむっちりとした足があらわになり、ナナはますます赤面し、胸の前に手を置いておろおろと目を動かす。このまま全部脱がしてしまうのかと思いきや、ポポはいったん手を止めた。
「……ポポ、どうしたの?」
「んー、ナナの反応がかわいいから、もーちょっと見ていたいなと思って……」
「え、や、やだ、恥ずかしいよ……」
「いいじゃん、このーこのー」
「あ、ぅ……」
おへその辺りを弄ばれて、ナナは身をよじらせる。その動きがポポの心をくすぐり、ポポはさらにナナのお腹周りを攻め立てる。
「あ、や、ん……」
「ふふ……」
「ぽ、ポポばっかり楽しんでずるいよ、ポポも早く脱いでよ」
「あ、そっか、ごめん、つい夢中になっちゃって……」
ポポはナナの視線を少し気にしながら、ナナの目の前で服を脱ぐ。まずは防寒着の上を脱ぎ、次いでその下のシャツを脱ぐ。ポポの上半身はやわらかくてむっちりとしたナナの上半身とは違い、男らしくがっしりとしているが、低身長な上に童顔なのでなんとも締まらない。それでもナナの目には、ポポの体はひどく魅力的にうつった。ついでポポはズボンの下を脱ぐ。ポポの下着の下からは、ポポの男性自信がぐいぐいと主張しており、ナナはどきりとする。
しかしポポはここでいったん動きを止める。男があまりがっついているのもみっともない。ポポはいったん手を止めると、ブラジャー越しにナナの胸に手を重ねた。
「あ……」
「ナナ、気持ちいい?」
「ん……」
ポポはぎこちなく手を上下に動かし、ナナを一生懸命愛撫する。ナナは足をぴたりと閉じ、身を捩じらせながら今まで感じたことのない快感に身をゆだねる。
「あ、ん、ポポ、気持ちいい……」
「ナナ、ナナも僕の事触ってごらん」
「あ、うん……」
ナナは遠慮がちに手を伸ばし、ポポの胸に触れる。普段の一人遊びでは感じることができない快感にポポはいきな力が抜けそうになるが、何とかこらえる。
「ん……ぅ、ナナ……」
「ポポ……」
ポポはお返しとばかりに、今度はナナの太ももへと手を伸ばす。ナナも負けじとポポの首筋にと手を伸ばす。それから二人はお互いを少しでも気持ちよくしてあげようと、互いに体を触りあう。二人は冬の寒さも忘れ、しばし夢中になりながら時を過ごした。やがて一息ついたポポは、いよいよナナのブラジャーに手をかける。
「ナナ、いいかな?」
「いいよ……」
ポポは慣れない手つきでブラジャーをはずす。ナナの胸は同年代の女性と比べてもかなり控えめで、見た目は男の自分と比べてもあまり変わらないな、と思った。しかし、いざ触ってみるとそれはやはり自分のそれとは違ってやわらかく張りがあり、ポポの手を楽しませてくれた。
ついでぽぽはいよいよ、ナナの大事な部分を守る白い下着に手をかける。ナナの下着はもうすでにじっとりと湿っていた。
「あ、ナナ、おもらししちゃったの?」
「ち、ちが……」
「あはは、冗談冗談、わかってるよ。」
ポポはナナを安心させるような冗談を言いながら(ナナは真っ赤になるばかりだったが)、ナナの下着をそろそろと下ろす。本では見たことはあるが、実物を見るのは初めてだったので、ポポは興奮するというよりも先になるほどと思ってしまった。本で見たのと違って毛はほとんど生えていない。おそらくちゃんと手入れしているか、もともと薄いのだろう。
次いでポポは自分の下着を下ろす。正直ポポは自分のものの大きさにまったく自信がなかったのだが、ナナははじめてみるそれに頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだった。
ポポは事前に赤面しながら購入したコンドームを装着する。装着方法は何度もネットや本で学んできて、イメージトレーニングもしてきたから抜かりはない。
「ナナ、じゃ、いくよ、覚悟はできてる?」
「……ちょっとまって、落ち着くために深呼吸してもいい?」
「うん、いいよ、じゃあ、一緒に深呼吸しようか」
「うん……」
「じゃあいくよ、すぅ〜……」
「はぁ〜……」
「すぅ〜……」
「はぁ〜……」
「すぅ〜……」
「はぁ〜……ふぅ」
「どう、もういいかな?」
「うん……ポポ」
「なに?」
「あ、あの、優しくしてね?」
「もちろん!」
「あ、それともう1つ……あの、私、ポポが初めてですごくうれしいよ」
「……ありがと、ナナ。僕も、ナナが最初の人ですごくうれしいよ。さ、いくよ」
「いいよ」
ようやく二人は1つになる。二人は普段の登山と同じように、すばらしいチームワークで体を揺り動かす。まだどこか幼さの残る裸体が2つ、薄暗い部屋で上下する。先ほどまでは何とか冷静さを保っていた二人も、今は人生初の底知れぬ快感に舞い上がっていた。
「あ、ポポ、い、痛い!」
「い、だ、大丈夫?」
「あ、でも、き、気持ちいい……」
「あ、ナナ、ナナっ……かわいいよ……」
「あ、ん、ああぅ、あっ、ん……ポポ、大好き……」
「ああっ、ナナ、好きだよ、大好きだよ……」
やがて二人は同時に痙攣し、やがて重なり会うように崩れ落ちた。極寒の夜の短くも熱い時間は、終わった。

「……なんてこともあったよね、ナナ」
「そうだね、懐かしいね。」
あれから数年後。二人はあの時と同じ行為を済ませたあとのピロー・トークで昔を懐かしんでいた。今はあのときほどの初々しさはなくなってしまったが、二人は今でもかわらず熱々だ。きっと今からさらに数年後も、十年後も、数十年後もこのまま二人で生きていくのだろう。そう思ったポポは、一仕事終わった後の心地よさに抱かれながら、眠りに付いた。

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