脇役の重要性


なあ、みんな、主役ってやったことある?
マリオがなんとなしにがそうたずねると、みなが口々に自分の経歴を自慢げにしゃべりだした。
ヨッシー「ぼくはありますぅ〜」
ドンキー「タイトルは?」
ヨッシー「えっと〜、ヨッシーアイランドと〜、ヨッシーストーリーと〜、あと…」
マリオ「そうか、俺はな……」
ディディー「おいらもあるよー、それも二回!」
マリオ「そうか、で、俺も…」
ドンキー「俺はスーパードンキーコングシリーズ3つと、タルジェットと、ドンキーコンガと…ほかにもたくさん!どーだ!すげーだろ!!」
マリオ「俺も…」
カービィ「ぼくもいっぱいあるよ!にんきものならとーぜんだよ!ピカチュウは?」
マリオ「俺…」
ピカチュウ「俺だってそれくらいあるよ……クッパは?」
ピカチュウがそういうと、クッパは言葉に窮したように口ごもった。ワシは主役なんてやったことないのに……そんな気持ちを見透かしたかのように、マリオが意地の悪そうな(そして、台詞がもらえたという嬉しさも混じった)顔で話しかけてきた。
マリオ「クッパはないだろー?えー?」
クッパ「う、うるさい!悪役こそがいるからお前たちが引き立つんだろ−が!」
クッパのこの言葉に、悪役たちがみな一斉にうんうんとうなづいた。
ガノンドロフ「その通りだ、マリオは何も分かっていない…われわれがいるからこそお前ら正義の側に立つ人間が引き立つのだ」
デデデ「そうだそうだ、もっと言ってやるゾイ!」
ワリオ「そのとーりなのだ!」
デデデ「お前は主役やったことあるだろ、この裏切り者」
ワリオ「ナッハハハ、ばれたか!まあまあいいじゃないか!(ほじほじ…)」
クッパ「ったく、調子のいい奴だな……」
サムス「まあまあ…あ、そうだ…あなたは主役やったことあったっけ?」
ゼルダ「私はありませんけど……」
私は目立つのはあまり好きではありませんから…というゼルダの肩を、ポンとリンクが叩いた。
リンク「いいんですよ姫、ヒロインもゲームにはいなくちゃならない存在なんですから」
ゼルダ「そうかしら…」
ピーチ「そうそう、主役も悪役も美しいヒロインには弱いものなのよ、ま、私は主人公もやったことあるけどね……」
ドンキー「へえー、すげーじゃん!」
ドンキーがピーチの肩をバンバン叩く。
ピーチ「まあね!って痛い痛い!…あ、そうだ、あなたも確か主人公やったことあるわよね?」
ピーチがキノピオにいうと、みんなの視線がキノピオに集まった。そんな話信じられない、という表情だ。キノピオは失礼な、と思いつつ、ちょっとむっとしながら答えた。
キノピオ「ええ、一回だけですけど……」
マリオ「ルイージもあったよな?」
ルイージ「うん、僕も一回だけだけどね、しかもあんな薄暗い場所でお化け退治させられただけだったし…はあ」
カービィ「ふ〜ん…やっぱり2Pキャラしかやったことないひとはこのゲームにでれないのかな?ぼくグーイといっしょにでたかったんだけど…」
マリオ「そりゃ無理だろうな、2Pキャラしかやったことないような奴に任天堂を代表するこのゲームのオファーが来るわけないよ」
マリオがそういうと、カービィは残念そうにため息を漏らした。
カービィ「ああ…やっそーかなー…でも…」
マリオ「当たり前だよ、そんな2Pキャラの分際で厚かましい…」
ポポ「マリオさん、しーっ……!」
マリオ「え?」
ナナ「…………………」
マリオ「あ、いや、その……」
流れる気まずい空気。今にも泣き出しそうなナナ。怒りのこもった目でマリオを見つめるポポ。一瞬、寮の中のときが止まった。
ナナ「マリオさん……ひどいです……そんな言い方しなくても……うう……ひっく……ぐすっ……うわああぁぁん……」
ポポ「おい、なに言ってんだよ、謝れよ!」
大好きな人を泣かされて頭に血が上ったポポは、思わずマリオにつかみかかった。ルイージがあわてて彼の手をはたいて制した。
ルイージ「こらこら、やめなさい!………でもいまのはひどいよ…僕らに対する侮辱だよ、ちゃんと謝りなよ」
ルイージも静かに怒りを殺しながらマリオに詰め寄る。
マリオ「いや、あの、ごめん……」
ナナ「……いいんです……どうせ私なんか……」
ルイージ「ほらほら、そんな言い方しちゃだめだよ…僕もナナちゃんと同じようにず〜っと兄さんの陰に隠れて地味〜にやってきたけど、そんな僕でも主役になれたんだから……だからいつかナナちゃんも主役をやれる日が来るよ」
ひざを抱えて落ち込むナナをルイージが優しく、諭すような口調で励ますと、彼女は少しだけ顔を上げた。
ナナ「……そ、そうかな……?」
ポポ「そうだよ!僕はいつかナナちゃんが主役になれるように応援するからね」
ナナ「あ、ありがと…でも…私が主役をやるとポポくんは出れなくなっちゃうんじゃない?」
ポポ「う〜ん…まあそうなっちゃうだろうね…」
ナナ「二人で出れないのかあ…それはやだなあ、わがままかもしれないけど…」
ルイージ「そっかあ…それじゃあ主役じゃなくてヒロインを目指したら?」
ルイージがそう提案すると、ポポは嬉しそうに声をあげた。
ポポ「おっ、それもいいね、主役の僕が悪役のマリオさんに捕われたナナちゃんを助けに行く、みたいな」
ルイージ「なるほど、いいかもね」
マリオ「待て待て、何で俺が悪役なんだ!」
マリオは不満そうにそう言ったが、ポポが「いまナナちゃんのこと泣かしたじゃん」と言うと、マリオは返す言葉がなかったのかうつ向いて黙り込んでしまった。
ルイージ「アイスクライマーwiiとか出ないかな?コントローラをハンマーがわりにしてさ」
ポポ「アイスクライマーwiiか〜、でたらいいけどね〜」
ルイージ「面白そうだね、ねぇ、ナナちゃん?どう?」
ナナ「はっ、はい……でも私がヒロインだなんて……私なんか誰も知らないだろうし」
ポポ「誰も知らなくてもナナちゃんは僕のヒロインだからいいの!」
ポポが真顔でそんなことを言ったので、ナナは思わず真っ赤になってしまった。
ナナ「…………きゃっ」
ドンキー「いうなあ、お前」
言ってしまった後で照れているポポの頭を、ドンキーが肘でこづいた。
ポポ「えへへ〜……」
そんな彼の横でホッと胸をなでおろすマリオ。
マリオ「はあ、よかった…」
ルイージ「兄さん、言葉には気をつけてよ……」
マリオ「す、すまん……」



それから半月後のこと。カービィは今から行われるあるイベントの事を考え、憂鬱になっていた。
カービィ「あーあ、やだなあ、でたくないなあ……ん?なにあれ」
そんなカービィの視線の先にいたルイージとナナが、なにやら黒い物体と話している。黒くて丸い身体に、大きな目…
カービィ「おー!グーイ!グーイじゃないのお!」
グーイ「おー、カービィ、久しぶりー」
カービィ「ひさしぶりだねー!きょうはどしたの?」
カービィが近づくと、ナナはさっとルイージの後ろに隠れてしまった。彼女はカービィが苦手なのだ。もちろんカービィはそんな事お構いなしにグーイとじゃれあっている。
ルイージ「僕が呼んだんだー」
カービィ「なんでぇ?」
ルイージ「今日は2Pキャラの会の会合なんだ」
カービィ「2Pキャラのかい?そんなものがあるの?」
ルイージ「そう、2Pキャラ同士の交流のために作られた会なんだ」
カービィ「おもしろそうだねー、ぼくもはいっていい?」
ルイージ「だめだめ…カービィは2Pキャラじゃないし…」
カービィ「ちぇー……」
ルイージ「っていうかカービィは今日は主役の会の会合に出るんだろう?もうそろそろ行かなきゃまずいんじゃないの?」
カービィ「うん………あのあつまりたいくつなんだよなあ……まあしょうがないか、いってきまーす」
ルイージ「うん、じゃーねー」
カービィが重い足取りで出ていくのを見送ってから、ルイージはナナ達を率いて、寮の空き部屋に向かった。

2Pキャラの会は時々自分達の地位向上のための話し合いなども行うが、基本的には仲良く遊ぶために結成されたものだ。今回はマリオパーティで対戦するらしい。
ルイージ「さ、今日はこの間のマリオパーティの続きをやろう」
ナナ「は〜い」
グーイ「おっけ〜」
ルイージ「じゃあまず僕からね、えい!…あ、1だ…」
ナナ「次は私ね…それ!あ、わたしも1……」
グーイ「最後は僕ね………それ…あ、1か」
どうやら彼らは一様に運がないようだ…


一方主役の会の会合ではこれからの任天堂のよりいっそうの発展のため、熱い議論が展開されていた。
マリオ「だから、今後も任天堂がせっかく取り戻した業界トップの座を手放さないためにはここでもう一発キラーソフトを…」
リンク「そうおっしゃいますけどね、現実問題として開発はまだ……」
ポポ「なんか難しい話だな〜……」
熱い議論が行われている会議室の端っこの席でポポはポーっと窓の外を眺めていた。まだ子供の彼には、売り上げがどうだのという話は退屈以外の何物でもなかった。
ポポ「かえりたい……」

一方こちらではマリパの決着がついたところだ。勝負のはじめのうちはルイージがミニゲームで集めたコインに物を言わせて圧倒的優位に立っていたのだが、最後の最後で終始二位をキープし、粘っていたグーイがアイテム袋を活用し、逆転でトップの座を得たのだ。
グーイ「わ〜い、僕がスーパースターだ〜」
ナナ「あ〜あ、負けちゃった………二人とも強すぎですよぉ…」
終始ダントツで最下位だったナナがほほを膨らましながら言った。
ルイージ「ふあ〜……なんか…部屋の中にこもってるのも飽きたな……」
ルイージがそういってまぶしそうに目を細めて窓の外を見る。窓の外には雲ひとつない、スカイブルーの青空が広がっていた。こんな日に外で日向ぼっこでもし たらどんなに気持ちいいだろう……ルイージのそんな考えを知ってか知らずか、グーイも「それじゃ近くの公園にいこうよ〜、天気もいいし」と言った。
ルイージ「そうだね、そうしよっか…いいね?」
ナナ「あ、うん…あ、そうだ、私お弁当作ったから公園でみんなで食べようよ」
ルイージ「お弁当?」
ナナ「うん、いつもこの集まりの時は出前ばっかりで飽きちゃったから、たまにはいいかなと思って…それで…」
ナナが遠慮がちにそういうと、グーイは嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねた。
グーイ「わ〜い、手作りのごはんだ〜」
ルイージ「そっか〜、ありがとう、わざわざ…」
グーイ「ナナちゃん、いいお嫁さんになるよ〜」
ナナ「や、やだそんな…」
ルイージ「じゃあ、いこうか」
グーイ&ナナ「はーい」


こっちでは主役達の話し合いがまだ続いている。議題はカービィの新作に移っていた。
リンク「ゼルダとマリオシリーズは既にwiiで出てますから、そろそろカービィの出たゲームをだしたらどうです?」
マリオ「そうだな、はっきりいって俺のもリンクのも大ヒットしたとは言いがたいからな、ここでひとつそろそろミリオンヒット作をなんか出さないと……う〜ん…しかし……」
マリオが頭を抱えながらそういうとカービィは「なんだ、ふたりともだらしないな〜、まあまかせてよ、ぼくにかかれば100まんくらいかるいかるい!」と、 イスにふんぞり返りながら、タバコをふかすしぐさを加えて言った。今度の最新作には相当自信があるみたいだ。その自身の根拠がどこから来てるかは、今はま だ誰にも分からないが……
リンク「ふ〜ん、ずいぶん強気ですね」
マリオ「じゃあ半年で100万以下なかったら罰ゲームな!」
カービィ「いいよ、そのかわり100まんいったら1にちぼくのいうことなんでもきいてね」
マリオ「ああ、いいとも、今の約束、忘れるなよ?」
カービィ「もちろん!」


一方おきらく三人組は寮の近くの草むらで春の陽気を楽しんでいた。グーイは足元に咲いていたきれいな花を見つけると、舌で器用にそちらを示した。
グーイ「ほら見て、綺麗なお花だよ」
ナナ「ほんとだ、きれい…」
グーイ「潰しちゃだめだよ、ハートスターもらえなくなっちゃうんだから」
ナナ「ハートスター?」
ナナはよくわからない、といった感じで首をかしげた。
グーイ「あ、ごめん、なんでもないや」
と、そのとき、ナナの頭にハトが止まった。
ルイージ「あ、ハトだ…」
グーイ「とり…チキン…」
なかなか肉付きのいいハトを見て、グーイがちろちろと舌なめずりをする。その様子を見たのか、ハトはあわてた様子でパタパタと逃げていった。
ナナ「た、たべちゃだめだよ!」
グーイ「わかってるよ〜、冗談冗談」
ナナ「もう……」
ナナが呆れながらふう、とため息をついた…と同時に彼女のおなかの虫がぐう、と鳴いた。
ナナ「あ……」
ルイージ「ははは、おなか減っちゃった?」
ナナ「は、はい、やだ、恥ずかしい…」
グーイ「僕もおなか減ったー、ごはんにしよ」
ルイージ「よし……じゃあご飯にしようか」
グーイ「はーい!」
3人は寮から持ってきたレジャーシートを敷き、その上に座った。ナナが手製の弁当をその中央に起き、ふたを開けると、グーイが歓声を上げた。
グーイ「わー、おいしそう!」
ルイージ「どれどれ、ほんとだ…さすが料理上手!」
ナナ「えへへ…ありがとう」
グーイ「それじゃあいただきまーす!」


リンク「さあ、他に意見は……オリマーさんなんかないですか?」
オリマー「僕は…そろそろ平和な生活がしたいよ」
リンク「平和な生活、ですか……それじゃあゲームになんないしなあ…」
ヨッシー「どうぶつのもりに出たらどうですかあ〜?」
オリマー「いや、僕人間だから…」


グーイ「ごちそうさま〜、おいしかったよ〜」
ナナ「ありがと………ふあ〜…」
ルイージ「どしたの?眠くなっちゃった?」
ナナ「うん………なんか最近寝付きが悪くて…………」
ナナが目をこすりながら答える。またなんか悩んでいるのだろうか…?とも思ったが、異性の自分があまり深く突っ込むのもどうかと思ったルイージは、少しで も彼女の気分が軽くなるようにと「じゃあ寮に戻ってお昼寝でもしようか…僕もお腹いっぱいになったら眠くなっちゃった…ははは」とおどけてみせた。
グーイ「さんせ〜い」
ナナ「私も……」
ルイージ「よし、それじゃあ帰ろう、片付け手伝って」
ナナ「はい」


サムス「そろそろ私も出してよ〜、もう待ちくたびれたわ」
ファルコン「俺も頼むよ、我がブルーファルコンがさび付いちまうぜ」
マリオ「う〜ん……まあ考えとくよ、メトロイドもF−ZEROも根強い人気があるしな…」
サムス「よろしくたのむわよ」
リンク「他に意見はありますか?」
議論は盛り上がっているが、ポポは依然としてその輪に入れないでいた。
ポポ「はあ…とてもアイスクライマーwiiを出してなんていえる雰囲気じゃないや…」
ポポが部屋の隅っこで小さくなっていると、ドンキーが話しかけてくれた。
ドンキー「どうした、お前も居辛いのか?」
ポポ「うん…」
ドンキー「俺もさ…なにぶん外様だからな」
ポポ「そうか…お互い肩身狭いよね…なんていうかさ…僕なんか居なくてもこの会は大丈夫じゃない?」
ドンキー「まあまあ、そういうなよ…そういやお前もwiiのゲームに出たいんだよな?そのこと今言ってみたらどうだ?採用してくれるかもしれないぞ?」
ポポ「うん…でもマリオさんで90万だったのに僕が100万とか無理だよ…罰ゲームはやだし…」
ポポがしょげた顔で言った。
ドンキー「確かに厳しいよな……俺だってスーファミや64のころはラップとか作ってもらえてたのに……」
ポポ「?はあ……?」


ルイージ「二人ともお布団いる?」
ナナ「あ、はい…」
ルイージ「グーイは?」
グーイ「僕はこのへんで寝るからいいや〜」
グーイはそういうと、ナナの隣で寝っ転がった(もともとあの体型なのでねっころがってるのか座っているのかはよくわからないのだが)かと思うと、すぐにいびきをかき始めた。
ルイージ「あらまあ……まあいいか、んじゃお休み……」
ナナ「おやすみなさい……」


午後4時半。昼食休憩を挟んで6時間にわたって行われた会合がやっと、やっと終了時刻になった。マリオが資料を整えながら「じゃあきょうはこれまで!みな さんお疲れ様でした!解散!」というと、みなが散り散りに疲れただの眠いだの言いながらイスから立ち上がった。そんな中ポポは、立ち上がる気力もなく突っ 伏していた。
ポポ「やっと終わった……今日も長かった………」
ドンキー「おい、どした?帰ろうぜ」
ドンキーに促されて、ようやくポポは立ち上がった。
ポポ「うん……」
ドンキー「どうした、元気ないな?悩んでんなら相談に乗るぜ」
ドンキーがそういうと、ポポはぼそりと言った。
ポポ「…結局今回も緊張して何もいえなかった…」
ドンキー「そうか…まあいいじゃん、次もあるしさ…それに売り上げだ何だって難しい話はマリオたちに任せておきゃ大丈夫だよ」
ポポ「うん、でも…マリオさん達はいいなあ、言いたいことが言えて…僕はなんか肩身が狭くて…………」
ドンキー「まあまあ、お前もミリオンヒット作の主人公なんだからそんな気後れしないでいいたいこといってやりゃいいんだよ」
ポポ「でもぉ……」
ドンキー「何なら今度の会合で俺も口添えしてやるよ、だから勇気を出して行ってみな?彼女もそのほうが喜ぶぜ?」
ドンキーがそういうと、ポポはやっといつもの笑顔になって「…そうだね、頑張ってみるよ、ありがと」と言った。


ルイージ「んん…もう4時半か…随分寝たなあ、ほら、みんな、起きなさい」
グーイ「zzz……」
ナナ「んん………」
グーイより先に、ナナがまだ眠たそうに目をこすりながら起き上がった。
ルイージ「おはよう、疲れはとれた?」
ナナ「んん……ふぁ〜…うん、ちょっとはよくなったかも……」
ナナが左右に首を傾けながら言った。その横でグーイもようやく目を覚ました。
グーイ「ん…あれ?もうこんな時間か…そろそろ僕帰るね〜」
ナナ「え、もう帰るの?もっとゆっくりしてけばいいのに…」
グーイ「ごめんね、このあと出かける予定があるんだ」
ルイージ「そう…それじゃあまた来月ね」
グーイ「ん、じゃあね」
ナナ「気をつけて帰ってね」
グーイ「はーい」
ルイージ「それじゃあ僕らも解散しようか…お疲れ様でした!」
ナナ「あ、はい、お疲れ様でした…でも…解散って言っても…」
ルイージ「ははは、確かに寮の中で解散も何もないよね…まあいいじゃないの」


ナナ「まだかなあ……」
会が終わってから、ひたすら時計の針を見つめながらポポの帰りを待ちわびているナナ。早く会いたくてたまらないのに、彼はなかなか帰ってこない。疲れてい るであろう彼のために、とびきりおいしいごはんをを用意しているのに……………と、へやをとんとんとノックする音がした。振り向くとそこには、疲れた顔を した彼が立っていた。
ポポ「ただいま〜…」
ナナ「あ、おかえり、お疲れ様…どうだった?」
疲れている顔のポポを心配そうに伺いながらナナが言う。まあ、わざわざきかずとも顔色だけでお互いの考えていることは概ね分かるのだが…
ポポ「それが……とても言い出せる雰囲気じゃなくって……言えなかったよ、ごめんね」
ナナ「あ、ううん、いいよ、そんな、謝らなくても…」
ポポ「うん……そっちは楽しかった?」
ナナ「え、うん、まあ…楽しかったよ、公園でお散歩したりして…」
ポポ「いいなあ、楽しそうだなあ……僕もそっちの会に行きたいよ…」
ナナ「……そんなこといっても……ポポ君は主役なんだから無理だよ…」
ポポ「わかってるけど……でも、つらいんだ、いろいろ……」
ポポがひとつはあ、と大きなため息をつく。
ナナ「そう……辛かったらあまり無理しないでね?辛いならいつでもやめていいし…無理はしないほうが…」
ポポ「でも…僕が辞めちゃうとナナちゃんが主役やヒロインになれないし……」
ナナ「いいよいいよ、そんなの!ポポ君を苦しませてまでやりたくはないから…」
ナナがそういうと、ポポは安堵したように肩の力を抜いてふっと笑った。
ポポ「…ありがとう…なんか楽になったよ、もう少しだけ頑張ってみるね」
ナナ「よかった…そうだ、疲れてるでしょ?おふろにする?ご飯にする?……そ、それとも………あの……………わ……た」
ポポ「んと……ご飯!お腹すいちゃった!」
ナナ「あ…あ、そう、分かった……支度してくるね、待ってて」
ポポ「よし、僕も手伝うよ!」
ナナ「あ、ありがとう」


そして一ヵ月後。
マリオ「えー、他に意見のある者?」
ポポ「あ、あの…」
マリオ「ん?何だ、意見があるのか?」
ポポ「あ、はい、その…アイスクライマーwiiを出してほしいなって……コントローラーをハンマーがわりにして敵を倒しながら頂上を目指す、みたいな……それで、その……こから先はあんまりまだ考えてないんだけど…新しい要素は、その……」
あまり深く考えてなかったポポはそこで口ごもってしまった。と、そこにドンキーが助け舟を出してくれた。
ドンキー「面白そうじゃん、体感アクションで発売したら行けるんじゃないか?」
マリオ「う〜ん…確に面白くなるかもしんないけど…悪いが今回は無理だな、何せ今月はカービィの新作が出るからな…さすがにカービィの新作に喧嘩を売れるほどのアイデアとは思えないし……」
カービィ「えへん!」
ポポ「そっか…ごめんなさい、水を差すようなこと言って……」
マリオ「あ、いや、いいんだ、意見を言おうって姿勢はえらいぞ…これからも意見があったら今みたいにガンガン言ってくれな」
ポポ「あ、はい……」
ポポは若干の照れくささと誇らしさを感じながら席に座った。
ドンキー「な、言ってよかったろ?」
ポポ「うん、なんかすっきりしたよ、ドンキーさんも言ってみれば?」
ドンキー「そうだな、俺もスーパードンキーコング4を提案してみるか…」

後日談……

星のカービィwii 今週79897 今月321206 合計1077923週刊任天堂調べ

カービィ「どう?ひゃくまんこえたよ?それもわずか1かげつで!いやあ、にんきものはつらいなあ」
マリオ「し、信じられん……」
カービィ「じゃあやくそくどおりぼくのいうことなんでもきいてもらうからね」
マリオ「あ、ああ…」
カービィ「じゃあきょういちにちぼくのこんさーとにつきあってもらいます!」
マリオ「え……っ、ええ!そ、それは……」
カービィ「さ、からおけるーむへいこう!」
マリオ「いやだー!殺されるー!」


カービィ「ではまず一曲目!*+@*?>!!?+〜¥!!
マリオ「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ
カービィ「どりゃー(桜井ボイス)!
マリオ「ぎええええええええええええええええ……」
カービィ「ちぇすとおおおお!
マリオ「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

Tweet


スマブラ小説トップに戻る

トップページに戻る