有意義な休日のすごし方 その5


大迷路をようやくクリアした3人。だいぶ日も落ちてきたが、まだバスに戻るにはちょっと早いようだ。
ルイージ「まだ少し時間があるね……ゲームコーナーにでも行く?」
ルイージが二人に尋ねると、二人は彼ら特有の可愛らしい音を立て、ピョンピョンと小さく飛び跳ねながら「行きたい行きたい!」と言った。
ルイージ「じゃあそうしようか……こっちだ」
ルイージはそういうと二人の手を取り、駐車場の近くにあるゲームセンターに向かった。
こうして三人で手をつないでいるとまるでいると親子みたいだな、と彼は思った。自分もいつかはこんなかわいい子供が出来るのだろうか……?それ以前に僕は 結婚は出来るのか?デイジーとは今喧嘩中だし……ひょっとしたらこのまま分かれることになるかも…まあ言いや、もし駄目ならこの子達を養子になーんて…で も本人たちが嫌がるかなあ…?それなら…
ポポ「ルイージさん、どしたの?ここじゃないの?」
上の空のままゲームセンターの前を通り過ぎようとしたルイージを、ポポがあわてて呼び止める。
ルイージ「え?あ、ああ、ご、ごめん!ボーっとしてたよ…」
ナナ「…なんか心配事でもあるんですか?」
ルイージ「い、いや、なんでもないよ?それよりどれで遊びたい?どれでもいいよ」
ポポ「わーい!んっと、どれがいいかなあ……」
ナナ「あ、あのクマのお人形がはいってるのはなんですか…?」
ルイージ「ああ、あれはクレーンゲームだね、あのクレーンで人形を取るゲームだよ」
ポポ「取ったぬいぐるみはどうなるの?」
ルイージ「それは自分のものになるんだよ」
ポポ「ほんと!?すごいね…やってもいい?」
ルイージ「いいよ、ほら、五百円」
ポポ「あ、ありがと!よ〜し、見ててねナナちゃん」
ナナ「頑張って…!」
ポポ「オッケー、見ててね!」
ポポはそういうと、コイン投入口にルイージから受け取った500円玉を差込み、操作ボタンに手をかけ、クレーンの操作に入った。クレーンはポポの操作通りまず右に、ついで奥にゆっくりと動いた。クレーンは人形をがっしりと捕えた。
ポポ「よーし、そのまま持ち上げて……」
コロッ。
ポポ「あ〜…惜しい!」
ナナ「もう一回頑張って!」
ポポ「よ〜し!今度こそ…」
再び意気込んでクレーンを操作するポポ。しかし、クレーンの力が弱いのか、あるいはただ単にポポが下手なのかは分からないが、何度やってもクレーンは人形の体をなでるばかりで持ち上げることができない。人形の顔がポポをあざ笑うかのようにこっちを見ている。
ポポ「あ〜、また駄目だ…」
ルイージ「どれ……貸してみな」
これはポポたちからの尊敬を集めるいいチャンスだと重い、自信満々に交代したのだが、ルイージも結局4回挑戦して4回とも失敗に終わった。持ち上がる気配すら感ぜられない大惨敗だった。
ポポ「ルイージさーん…」
ルイージ「ごめん、僕も駄目だわ………よし、次……ナナちゃんやってみなよ」
ナナ「あ、はい…」
ルイージに番を譲られて、ナナは遠慮がちに交代した。彼女は慎重にクレーンをまず右に、ついでほんの僅かに奥に動かした。クレーンはの場所のやや手前側に 落ちた。ナナ本人も回りで見ていた二人も失敗したかと思ったが、クレーンの先端が偶然人形についていたタグに引っ掛かり、なんと人形が持ち上がってしまっ た。クレーンはそのままプラプラと人形を引っ掛けたまま出口の筒の真下で開き、人形はみごと筒の中に落ちた。
ポポ「やった!すごいすごい!」
ルイージ「うまいね〜…」
ナナ「いやあ……そんなあ……」
ナナが照れくさそうにぽりぽりと頭をかく。
ルイージ「ほら、人形」
ナナ「…私がもらっていいんですか?」
ルイージ「ああ、ナナちゃんが取ったんだから…いいよね?」
ポポ「もちろん!」
ナナ「そうですか…ありがとう!」
ナナは嬉しそうにクマの人形をぐっと抱きしめた。
ルイージ「いやいや……他にやりたいゲームはある?」
ナナ「あれはなに?」
ルイージ「あれは…太鼓のゲームだね、画面の指示に合わせて太鼓を叩くんだよ」
ナナ「おもしろそう…あれやってもいいですか?」
ルイージ「ああ、二人で遊べるからポポもやってみなよ」
ポポ「うん!」

ポポがルイージから受け取った200円を躯対の中に流し込むと、それまでデモ画面が流れていたディスプレイに太鼓の達人っぽいキャラが現れた。
太鼓の達人っぽいキャラ「太鼓の名人にようこそ!」
ポポ「うわ、しゃべった!」
太鼓の達人っぽいキャラ「遊びたいモードを選んでね!」
ポポ「モード…?あ、画面に触って選ぶのね…えっと…二人対戦っと…」
太鼓の達人っぽいキャラ「演奏したい曲のジャンルを選んでね!」
ポポ「えっと…クラシックやポップスはよく知らないから………ゲーム音楽でいい?」
ナナ「うん」
太鼓の達人っぽいキャラ「演奏したい曲をこのなかから選んでね!」
ポポ「う〜ん…英語で書いてあるからよく分からないな…適当に選んじゃえ」
ルイージ「FOREST INTERLUDE?どっかで聞いたような…」
太鼓の達人っぽいキャラ「それじゃあはじめるドン!おいらの指示通りにたたくドン!」
ポポ「よ〜し、負けないからね!」
ナナ「うん…私もがんばるからね」
太鼓の達人っぽいキャラ「スターーーート!」

正解 ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドン ドドドン
ナナ ドン ドン ドン ドンドドン ドン  ドン ドン ドドドン
ポポ ドドン ドドン ドンドン カッ ドドン ドン カッ カッ ドン ドン

正解 ドドドン ドン ドン カッ ドン カッ ドン カッ ドンドンドン
ナナ ドドドン ドン ドン カッ ドン カッ ドン カッ ドンドンドン
ポポ ドドン ドン ドン カッ カッ ドンドドン ドドドン ドンドンドン

正解 カッ ドン ドン カッ ドン ドッドン カッ ドドドン ドンドンドン
ナナ カッ ドド ドン カッ ドン ドンドン カッ ドドドン ドンドンドン
ポポ カッ ドン ドン ドン ドドン カッ ドドドドン ドンドンドドン

正解 ドン カッ ドドドン ドドン!
ナナ ドン カッ ドドドン ドドン!
ポポ ドン カッ ドドン ドンドドン!

エセ太鼓の達人「フィニーーッシュ!」

ポポ「あー…あんまり上手くいかなかったな…ナナちゃんどうだった?」
ナナ「うーん。まあまあかな…」
ルイージ(ポポ音楽センス無いだなあ…)

1P great  2  good 79 miss 149 score 127
2P great120 good87  miss  3 score 9820

                2P win!
太鼓の達人(ニセ)「おめでとう!2Pさんの勝ちだドン!」
ナナ「あ、や、やった!勝っちゃった…」
ポポ「あー…やっぱり負けちゃった…ちぇっ」
ルイージ「あらら………残念だったね…あ、そろそろ時間だ、バスに戻ろう」
ポポ&ナナ「は〜い」

ポポ「ルイージさん、今日はありがとう」
ナナ「ありがとうございました…楽しかったです!」
ルイージ「いやいや……あ、ちょっと待って…あそこのお土産屋さんによっていっていい?デイジーへのお土産を買って行こうと思うんだ」
ポポ「え?あ、うん、いいよ」
ルイージ「ごめんね、すぐ終わるからお店の中のものでも見ながら待ってて」
ポポ&ナナ「は〜い!」
ルイージ「あ、あとそれから…」
お店の中のものをこわさないようにね、と言おうとしたルイージだったが、ポポ達はそんなルイージの言葉も聞かずにお土産屋に駆け込んでいった。このあたりはやっぱり子供だ。ほほえましく思ったルイージはふ、と小さく微笑んでから店に入った。
ルイージ「よし、デイジーへのお土産も買ったし……あれも買ったし…おー……ん?」
ポポたちにそろそろ行こうか、と声をかけようとしたルイージだったが、二人が何か棚の上にある何かを熱心に眺めているのを見て声を引っ込めた。ルイージが 二人に近づいてから「どしたの?なんかほしいものがあるの?」と尋ねると、視線を下に落としながらポポが「え、うん、まあ……」と答えた。
ルイージ「そんな高いのじゃなきゃ買ってあげるよ?」
ナナ「えっ…でも…」
ポポ「いいじゃん、せっかく買ってくれるって言ってくれてるんだから…僕…これが欲しいです」
ポポはそういうとここの遊園地オリジナルの置き時計をルイージに差し出した。
ルイージ「オッケー、ナナちゃんもどうぞ」
ナナ「いいんですか?じゃあこれを…」
彼女が欲しがっているのはここの遊園地のマスコットの人形だ。ルイージはそれらを受け取るとレジで代金を支払ってから二人に手渡した。
ルイージ「はい、どうぞ、大事にするんだよ」
ポポ「ありがとう!」
ナナ「ありがとうございます……」
ルイージ「うん、ピーチ姫にもちゃんとお礼を言うんだよ」
ポポ&ナナ「は〜い!」

続き

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