有意義な休日の過ごし方 その1


ある晴れた水曜日の午後。マリオは縁側でお茶をすすっていた。
マリオ「はー、やっぱりイタリア人は緑茶が一番だなー…お茶うけがあればもっと良かったのに…」
いざという時は他人のために命を張れるこの男も、平常時の今はただの年相応のおっさんだ。と、こんな感じでマリオが思いっきりくつろいでいるところに、ポポたちが話しかけてきた。
ポポ「あの……」
マリオ「ん?なんだ?一緒に飲むか?」
ポポ「いや、そうじゃなくて……あの……えと…お願いがあって…」
マリオ「え?」
ポポ「……ナナちゃん言ってよ…」
ナナ「えっ、そんな…ポポ君が…」
しばらく二人は身体をくねらせながら小声でささやきあっていたが、やがてナナが意を決したように口を開いた。
ナナ「あの〜…マリオさん、今度の日曜日…………なにか予定入ってます?」
マリオ「いや…特にないけど…それがどうした?」
ポポ「その…良かったら遊園地に連れていって欲しいんだけど…」
マリオ「遊園地?」
ポポ「うん…この前初めてテレビで見たんだけど、それがすごく面白そうだったから……行きたいなって思って…………だめ…です…か?」
二人がうつむき加減ですがるような目でマリオのほうを見る。もともと断る理由もないし、なによりそんな目で見られては無碍に断わるわけにもいかない。マリオは胸をドンとひとつたたいてから口を開いた。
マリオ「よし、任せろ!今度の日曜に連れて行ってやるよ、期待して待ってな」
ポポ「本当に?ありがとう、マリオさん!」
ナナ「ありがとうございます…」
マリオ「いやいや……そうだ、みんなも誘って来いよ、そのほうが楽しいからな」
ポポ「わかった、じゃあみんなに声掛けてくるね〜、行こう、ナナちゃん!」
ナナ「あ、うん…」
マリオ「おー…あ、そうだ、姫も誘ってきてな」
ナナ「は〜い」
ポポ「は〜い!」


あれから二日たった金曜の朝。マリオはネットで手ごろな遊園地を探していた。遊園地それ自体の数は少なくないのだが、寮から遠かったり、入場料が高かったりとなかなかいい条件のところがみつからない。マリオは少しばかりいらだちながらキーボードを打っていた。
マリオ「う〜ん、くそ、駄目だ…ここも駄目だ…いいところが見つからないなあ……」
ピーチ「何してるの?あんまカリカリすると良くないわよ」
マリオ「え?そんなに俺イラついてました?」
キノピオ「ええ…ちょっと恐かったです」
マリオ「いや、悪い悪い、気付かなかったわ……ちょっとあってな」
キノピオ「…何があったんです?」
マリオ「いや、実はポポ達に遊園地に連れていってくれって頼まれたんだけど…なかなかいい条件のところが見つからなくてな…姫、どっかいい遊園地知りません?」
ピーチ「ピンナパークはどう?たしかあそこは入場無料だったわよ」
マリオ「う〜ん…確かにそうだったけど…遠いしなあ…それに園内に変な電気ガメがいるし……」
ピーチ「そっかあ……」
キノピオ「う〜ん……」
なかなかいいアイデアが浮かばず3人が頭をつき合わせてうんうん言っているところに、デデデが楽しそうな顔をして話しかけてきた。
デデデ「ん〜?三人で頭付き合わせて何の相談だゾイ?」
マリオ「実はかくかくしかじかで…」
デデデ「なるほど、だったらプププランドに我輩が監修したデデランドがオープンするから、そこに行くといいゾイ」
マリオ「へえ…そりゃすごいな…で、どんなところなんだ?」
デデデ「ちょっとパソコン借りるゾイ…ほら、ここがHPだゾイ」
デデデはそういうとマリオからPCを借り受け、デデランドのホームページを開いた。モニタには観覧車のなかで楽しそうに笑う親子連れの写真が映し出されている。
マリオ「どれ…へえ〜、確かに楽しそうだな…」
キノピオ「駐車場も広いしお店も色々入ってるしアトラクションも充実してそうだし……ここにしたらどうですか?」
マリオ「そ〜だな、ここにするかな…」
デデデ「それがいいゾイ、ここより楽しい遊園地なんてないと思うゾイ、もし来るなら切符はワシが手配してやるゾイ」
マリオ「よし……じゃあここにするか!」
デデデ「よし、決まりゾイ!」
ピーチ「それじゃあ私からみんなに伝えておくわね」
マリオ「ああ、よろしくお願いします」
デデデ(よしよし、これでとりあえず開演初日に客が来ないって事態は避けられるゾイ…)
キノピオ「そういえば、遊園地まではどうやっていくんですか?やっぱり電車で?」
マリオ「いや、キノコ観光のバスを一台チャーターしたからな、それで行くことにしたんだ」
キノピオ「その方がいいですね、朝の電車は混みますし…」
マリオ「電車に乗れないくらい体のでかい奴もいるからな…」
デデデ「そうだ、今回は何人で来るゾイ?20人を越えると団体割引がきくゾイ」
マリオ「えっと…確か来るのは…俺 ルイージ ピーチ姫 クッパ キノピオ リンクさん ゼルダさん ガノン ポポ ナナちゃん リュカ ネス カービィ  サムス ワリオ ファルコン メタナイトさん ヨッシー ドンキー ディディー ゲームウォッチ だから…えっと…21人だな」
デデデ「おお…そりゃ良かったゾイ、じゃあ入場料が2割引になるから一人2400円だゾイ」
マリオ「わかった…じゃあ代金はキノコ王国につけといてくれ」
デデデ「え?いいのかゾイ?」
マリオ「ああ、今回の旅費は全て姫が持ってくれるらしいからな」
デデデ「ふ〜ん…ま、払ってくれるなら何でも構わんゾイ、よろしく頼むゾイ」
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