二人の一日 その6


午後7時。夕食の時間が終わった。
全員「ごちそうさまでした〜!」

マリオ「いや〜、食った食った!うまかったな〜」
ヨッシー「はい〜、おいしかったですね〜」
二人がお腹をぽんぽん叩きながら言った。
サムス「あら、二人ともありがと♪」
ナナ「ありがとうございます……」
ミュウツー「…………そうか…………あ…………ありがとう………」
ヨッシー「いえいえ〜、ミュウツーさんがそんなこと言うなんて珍しいですね〜……それじゃお風呂に行ってきますね〜」
うれしそうな三人に、ヨッシーがいつもの間延びした声でそういうと、ヨッシーは洗面用具を取るために自室に向かっていった。

ナナ「喜んでもらえたみたいですね……」
ミュウツー「…………ああ……………良かったな………」
サムス「そうね…じゃあ片付けを始めましょうか」
ポポ「あっ、お片付けは僕が一人でやるから……みんなもお風呂行ってきたら………?」
自分のミスを必要以上に気にしているポポがすまなそうにそう言った。
サムス「いいわよ、そんな気を遣わないで!」
サムスがサバサバとした口調で言う。
ナナ「そうだよポポ君………それにみんなでやった方が早く終わるし……」
ポポ「でも………それじゃ………みんなに…………」
ポポは申し訳なさそうにうつむきながら、今にも泣き出しそうな顔で、消え入りそうな声で言った。
ミュウツー「あまり気にするな………」
ナナ「私も……あまり気にしないほうがいいと思うよ………ね?」
ナナが困ったような笑顔でポポを励ました。
ポポ「ううっ……………みんな……ごめんね………ごめん…………」
三人の優しい言葉に、ポポは堪えきれずにとうとう泣き出してしまった。
サムス「ほらほら、こんなことで泣かないの!」
サムスがポポの頭を軽くポンポンと叩く。
ポポ「だって……くっ…ううっ…」
ナナ「ポポ君…………これ………」
ナナはそう言ってキレイに畳まれたハンカチを差し出した。
ポポ「あ、ありがとう……………ごめんね………」
ポポはナナからハンカチを受け取ると顔をおもいっきりゴシゴシとふいた。
ポポ「……ふう………」
ミュウツー「…………落ち着いたか………?」
ミュウツーがの顔をのぞきこむようにしながら、精一杯の笑顔をつくって尋ねる。
ポポ「うん…………待たせてごめんね…お片付けはじめよう!」
どうにか元気を取り戻したポポが笑顔で言った。
ナナ「うん!早く始めよ!」
ナナもポポが元気になってくれた事に安心した様子だ。
サムス(…………羨ましい限りね…………)
二人の仲をよさをうらやんだサムスが溜め息をつく。
ミュウツー「なんだ…うらやましいのか……?」
サムス「え?えっ、まあ…」
ポポ「どしたの?」
サムス「なっ、なんでもないわ、早くしましょ!」
ポポ「うん(なんだろう?)」

午後8時15分。
ポポ「よーし、やっと終わったー!」
ポポはそう言うとソファーにどっかと腰かけた。
ナナ「疲れた〜………」
ナナがポポのとなりに腰かけながら言った。
サムス「やれやれ…25人分の食器洗うのって結構大変なのね………」
サムスは柱によりかかっている。
ミュウツー「だな………」
一番体力のないミュウツーは部屋の隅っこで膝をかかえてぐったりしている。
ポポ「あ…もうこんな時間だ…ミュウツーさん、お風呂に入ろ」
ポポがミュウツーに手をさしのべる。
ミュウツー「ん………」
サムス「それじゃナナちゃん、私たちもお風呂にしましょう」
ナナ「は〜い……ポポ君、それじゃまたね……」
ポポ「うん、また後でね〜」

男湯にて。もうみんな入り終わってしまったためか、ポポとミュウツーをのぞいて風呂場にはもう数人しか残っていなかった。
ポポ「あれ?ずいぶん空いてるね……」
ミュウツー「だな………さっさと体洗って風呂に入ろう………」
ポポ「うん、そうだね」
二人は並んでシャワー席に腰を掛けた。
二人はしばらく無言で体を洗っていたが、しばらくするとポポがミュウツーに周囲には聞こえないような小さな声で話しかけた。
ポポ「あの………ミュウツーさん………」
ミュウツー「…………なんだ?」
ポポ「あの……さっきは優しくしてくれてありがとう………」
ポポの言葉にミュウツーはそっぽを向いてしまった。
ミュウツー「やめろよ………」
ポポ「でも…………どうしても言っておきたくて…………」
ミュウツー「………………」
ポポ「………………」
照れ臭くなった二人はうつむいてしまった。
カービィ「なんのはなししてるの?」
突然そこにカービィが割り込んできた。
ポポ「かっ、カービィくん…何でもないよ、ねえ?」
ミュウツー「…………ああ…………」
カービィ「ほんとに〜?」
ミュウツー「ああ……じゃあ俺もう出るから……」
ポポ「あっ、僕も!じゃあね〜」
突然なんか恥ずかしくなった二人は結局風呂にもつからずさっさと引き上げてしまった。
カービィ「へんなの〜」

同時刻。こちらは女湯。やはり時間が遅かったためか、風呂場にはもうだれも残っていなかった。
サムス「何かガランとしてるわね………」
ナナ「うん………何だか寂しいね………」
二人はそそくさと体を洗って湯舟につかった。二人ともしばらく天井を見つめながらボーッとしていたが、しばらくするとナナが何かを思いだしたかのようにサムスに話かけた。
ナナ「あのっ…サムスさん……さっきはポポ君に優しくしてくれてありがとう……」
サムス「ふふ……どういたしまして…ポポ君のおろおろした顔、なんかかわいかったわね……」
ここまで言って今度はサムスが何かを思いだしたかのように言う。
サムス「あ、そうだ、この後時間空いてない?」
ナナ「えっ……まあ、空いてますけど…………どうして?」
サムス「実はこのあと麻雀の予定が入っているけど面子が一人分足りないのよ……………よかったら入ってくれない?」
ナナ「麻雀…ですか?…………う〜ん………」
ナナがあまり乗り気ではないのをみて、サムスが畳み掛ける。
サムス「ダメかしら?」
ナナ「う〜ん……」
サムス「そんなに時間はとらせないから……」
ナナ「でも………」
サムス「なんならポポ君と一緒でもいいから……」
ナナ「う〜ん……」
サムス「どうしてもダメ?」
ナナ「……じゃあ……ちょっとだけなら………」
サムス「いいの?よかった〜、助かったわ」
ナナ「……お金をかけたりするのは無しですよ………」
サムス「え、ええ、もちろんわかってるわよ」
ナナの物事を断るのが苦手な性格を的確に付いたサムスが押しきった。サムスはナナに気付かれないように小さなガッツポーズをした。

お風呂上がり。
ポポ「麻雀?これから?」
ポポが面食らったように言う。
ナナ「うん…勝手に予定入れて迷惑じゃなかった?……」
ポポ「あ、ううん、大丈夫だよ!……それから……さっきはありがとう………ハンカチは洗って返すから」
ポポがもじもじしながら言う。
ナナ「えっ?ああ、いいよ、あのハンカチはポポ君がこれからも使ってくれれば……」
ナナがにっこりと微笑みながら言う。
ポポ「そう?じゃあいつか新しいのプレゼントするから……このハンカチ、大事にするね」
ナナ「うん………大事にしてね………」
サムス「おーい!始めるわよー!」
ポポ「あっ…サムスさんが呼んでる…早く行こう!」
ナナ「そうだね、行こっか」
二人は手を繋いでサムス達の待つ部屋に向かった。ポポはハンカチをしっかりと握っていた。

続く。

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