正義同盟/佐野洋

佐野洋さんの短編集です。平成の仕置き人たちをテーマにした作品です。世の中にはびこる小さな悪を、正義の人たちが懲らしめる……という作品と解説にはあります。



平成の仕置き人たちをテーマにしているとは言いますが、その実態は単なる大人たちの正義の味方ごっこを描いた作品です。正義同盟を組んだ大人たちが小さな悪を懲らしめると言えば聞こえはいいのですが、中には半ば正義同盟メンバーの私怨とも言えるような事件を取り上げており、むしろ悪役の登場人物よりも正義同盟の面々に不快感を感じます。



読んでいる私が感情を動かされたのですから創作としては成功なのでしょうが、正直あまり気持ちのいい作品ではありませんでした。私が正義という言葉が嫌いなのも、この作品を受け付けなかった原因なのかもしれません。

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