星のカービィトリプルデラックス

星のカービィシリーズのアクション最新作です。今回の冒険の舞台はポップスターのはるか上空にある、浮遊大陸フロラルド。デデデ大王をさらった謎の男タランザを追いかけて、カービィが重要無人に駆け巡ります。

今回はステージに奥行きがあります。ドンキーコングリターンズではタル大砲で画面前後の行き来が可能でしたが、この作品では3Dワープスターと呼ばれる小さなワープスターで行き来します。

奥にある爆弾ブロックを壊すことによって手前の道を開くなど、奥行きを生かしたギミックが満載です。そのため、従来のカービィシリーズより多少頭を使うことになるかもしれません。

おなじみコピー能力は健在。新能力はベル、スナイパーなど。また、同中にあるきせきの実を吸い込むと、吸引能力が大幅に上がった「ビッグバン吸い込み」が使えるようになります。ちなみにきせきの実は強制的に取らされます。現在の能力が使いたいからとそのまま素通りすることはできません。

ラスボスはセクトニア。カービィの世界には珍しい女性で異常なまでの美への執着によって狂ったという哀れな存在ですが、その実力はかなりのもので、他のカービィシリーズのラスボスとは比べ物にならないくらい強力な攻撃をこれでもかと仕掛けてきます。性格は攻撃に部下を巻き込むなど残忍かつ冷酷、それゆえに部下のタランザには最後のところで反旗を翻されます。

また、この作品では過去作との関連が示唆されています。今作品の真のボスであるセクトニアの部屋には鏡の大迷宮でも出てきたディメンションミラーが置いてあります。セクトニアもディメンションミラーによって心を狂わされた一人であり、そういった意味では彼女もまた被害者なのかもしれません。この鏡に狂わされる前は、タランザとの関係も良好だったそうなのですが……。

また、本編をクリアすると遊べるようになる「デデデデゴー」ではデデデ大王を操作できます。デデデ大王の悪しき心を映し出したブラックデデデ、鏡の大迷宮にも出てきたダークメタナイトなどと戦えます。ちなみに、ダークメタナイト戦のタイトルは「ダークメタナイトリベンジ」なのですが、ダークメタナイトとデデデ大王は本来初対面のはずなのでは……と思いました?設定がなかなか練りこまれている作品だけに、ここの詰めの甘さは少し残念でした。

難易度は今までのカービィシリーズと比べるとかなり高くなっています。この作品にも格闘王への道&真・格闘王への道があるのですが、USDX時代の感覚でやるとまず討死します。無敵能力のあるストーン、スナイパー、リーフなどを使わないとクリアは非常に難しいです。およそ子供向けとは言えません。

中でも真格闘王への道で対戦するセクトニア・ソウルは以上に強いです。従来のセクトニア以上に激しい攻撃を仕掛けてくる上、こちらからの攻撃機会が少なく、長期戦は必至です。美に妄執する彼女の壊れ方は、ひたすらに哀れです。

サブゲームはカービィ版スマブラ「カービィファイターズ」と、音ゲー&アクションゲーの「大王のデデデでデン」。どちらもクリア率に影響を与えます。とくに大王のデデデでデンは地味に難しく、音ゲーが苦手な人泣かせとなっています。

このゲームの長所はなんといっても奥行き感のあるゲーム画面。奥から突然敵が降ってきたりするため、プレイヤーを飽きさせません。また、ごるどーがいるから進めないように見えても実はそれは画面手前にいるためカービィにはぶつからない、というような工夫を凝らした仕掛けも満載です。

タッチ!カービィのラスボス、ドロシアと姉妹関係にあると思われるペインシアの存在、過去作のグラフィックを用いたキーホルダー集めなど、旧来のファンにはたまらない要素もたくさんあります。

BGMも従来通り非常に高品質。グラフィックも十分及第点です。サブゲームのカービィファイターズはのちに独立するほど完成度が高く、楽しいゲームです。

ただ、ストーリーが練りこまれた本作ですが、ゲーム終盤で突然妖精のようなキャラクターを助けさせられるなど、やや唐突にストーリーが進んでいく個所もあります。その後ゲームを進めていくとのこの妖精たちはフロラルドの住民であることがわかるのですが、最初はなんでこんなことをさせられているのか理解しにくいんじゃないでしょうか。

あと、今作ではホイールがかなり遅いです。というか、カービィの動きが全体的に遅めです。そのため、やりこみ要素の一つであるキーホルダー集めは結構めんどくさいです。ステージ1周に時間がかかりますから。

それから、ボスは画面奥や手前を行ったり来たりするため、攻撃機会が少なくなりがちです。特に5面ボスのヴォルゲロムは画面奥から攻撃する機会が多く、カービィと同じ奥行きの場所に来ることが少ないので撃破にかなり時間がかかります。

とまあ、細かな問題点をいろいろ上げてみましたがゲームとしての完成度は非常に高いです。3DSをお持ちの方にはおすすめです。

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