王たちの冠

所有したものに統率力と判断力を与える「王たちの冠」をマンパンの大魔王から取り戻すために長く険しい旅を続けていたあなた。シャムタンティの丘を超えてトレパーニを抜け、"魔の罠の都"カーレを脱出し、不毛の大地バクランドを越え、イルクララ湖を渡ったあなたは、ついに低地ザメンへとたどり着いた。あとは低地ザメンの先にあるマンパン砦に忍び込み、首尾よく「王たちの冠」を取り戻すのみ。しかし、マンパン砦は警備が厳重で忍び込むだけでも人苦労な上、うまくもぐりこんだとしてもマンパンの大魔王を探すのがまた大変。4つのスローベンドアはうかつに近づけば死を招くし、砦内部の連中たちは、時にはあなたに力を貸してくれることもあるが、大半はあなたに対して悪意的だ。あなたを守る女神リーブラの手も、砦の中には届かない。しかし、それでもあなたは負けるわけには行かない。期待に満ちた目であなたを送り出してくれたアナランドの人々を、決して裏切るわけにはいかないのだ。あなたは決意を胸に、ほとんど人の入り込まないような低地ザメンの山を登っていくのだった……

王たちの冠を取り戻すための主人公のたびもあとわずかとなりましたが、砦への道は非常に険しく、また砦に忍び込んでからも多くの困難が主人公を待ち受けています。

砦に至るまでのたびでは、シーサテュロスジブ・ジブ、聖人コレタスといった面々との出会いが待っています。彼らの中には主人公の手助けをしてくれる者もおり、彼らと友好関係を築くことが冒険成功の第一歩となります。

マンパン砦ではリーブラの加護も届かず、自分ひとりの力で先への扉を発見し、砦の奥深くへと侵入していかなければなりません。七匹の大蛇を全て討伐していればアナランド人だと気がつかれることもなく冒険を進めることも可能ですが、逆に討ち漏らしがある場合は砦内部で痛い目にあうかもしれません。ブラックエルフレッドアイマカリティックや拷問の名手ナッガマンテなどの危険な、あるいは傲慢な輩があちらこちらで見受けられるこの砦では、一見誰も信頼できないように見えますが、砦内部をよく探索してみればあなたに力を貸してくれる篤志家と出会えることもあるでしょう。

さて、砦の本丸にたどり着くために最も厄介な仕掛けが、魔法で閉ざされた4つのスローベン・ドアです。この扉は何の変哲もない見た目に反して非常に危険なもので、無理やり通り抜けようとすると悲惨な結末を迎えることになります。扉のあけ方は砦の内部に住むさまざまな人物に尋ねることも可能ですが、この砦内部の住民が食わせ物で、中には嘘の合言葉を教える不貞な輩もいます。

ここまでくると通常の戦闘で命を落とすことは余りありません。その代わりに不適切な魔法の使用や、必要なアイテムを持っていないことによるバッドエンドに苦しめられることでしょう。3巻までの振る舞いによっては4巻でいくら頑張ろうとどうしようもなくなる、などという事態に陥ることもあるので、ゲームに行き詰った場合は以前の巻からやり直すことをオススメします。

挿絵の一つ。うかつに近づくと死を招く。

そしてゲーム終盤ではいよいよ謎の魔法「ZED」の秘密が明かされます。非常に強力ですが、使い方次第では取り返しの付かないことになる場合もあるので、魔法の使用の際には細心の注意を払うようにしましょう。

マンパンの大魔王の最期については評価が分かれるところです。いわゆるラスボスにしてはやられ方があっさりしすぎているという見方もできますが、一度大魔王のもとを素通りさせるという演出は良くできたものだと思います。

最後に攻略のヒントを1つ。自分の信仰する神は、軽々に変えないほうが身のためですよ。

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