MOTHER2 ギーグの逆襲

ぼくの名前はネス。イーグルランドのオネットっ て言う緑いっぱいの町に、ママや妹のトレーシーと住んでいる。パパは仕事で家を空けがちだけど、何の不自由もない幸せな毎日を送っていた。でも、そんな平 穏な毎日はぼくの家の裏の丘に隕石が落ちてから一変!なんと、ぼくは"地球を救う"っていうとんでもない運命を背負ってしまったんだ!

本作品は名作として名高いスーパーファミコンソフト「MOTHER2」のゲームブック版です。所さんのまもるもせめるも アクアク大冒険が 原作とは似ても似つかぬ内容だったのに対して、この作品はおおむね原作に忠実に作られています。最初は一人で冒険していた主人公が、やがてポーラを仲間に し、ジェフを仲間にし、プーを仲間にして、最後はギークと対決します。ギークの倒し方も原作と同様になっていますが、原作を知らなくても特に問題なく遊べ ると思います。ゲーム原作なためアイテムが非常に多いのでその点の管理には注意しましょう。

このゲームブックでは、スーパーファミコン版同様に基本的に敵・味方ともにキャラクターは死にません。戦闘に負けた敵は素直に負けを認めたり、尻尾 を巻いて退散したりしていきますし(中には「息絶えた」と明言される敵もいますが)、逆にこちらが負けてもその時点でゲームオーバーとはならずに少し前の シーンに飛ばされるだけで済みます。戦闘のルールも非常に明快でサイコロも要らないため、初心者向きといえます。ゲームオーバーがないゲームブックという のも珍しいですが、この辺は原作を再現したということなんでしょう。

ただ、ゲームブックとしては自由度の低さが気になります。通常のゲームブックでは、「(真の道で手に入る)アイテムはあるか」という分岐で「ない」 を選んだ場合には主人公に何らかの不利益なイベントが発生するものですが、このゲームでは必要なアイテムがない場合には主人公たちは勝手に引き返してその アイテムを手に入れてきてくれます。つまりアイテムが手に入るルートを選んでも、手に入らないルートを選んでも結果は同じところに収束する、というわけで す。これではゲームブックにした意味がありません。たとえ原作と違う雰囲気になったとしても、ゲームオーバーという概念を取り込んだほうがよかったのでは ないかと思います。

挿絵の一つ。

また、このゲームにはHPという概念があるのですが、このHPが0になってしまった時の処遇についての説明がないというのも気がかりです。普通なら HPが0になる=その時点でゲームオーバーという解釈でいいのでしょうが、ゲームオーバーがないこの作品ではそのように解釈していいのか、疑問が残りま す。

エンディングのなんともいえずすっきりしない感じも好みが分かれるところです。おそらくああいった含みを残した終わり方にするのは、次回作への布石 という考えもあるのでしょうが、せっかく地球を救ったんだからそのまま「良かった良かった」で終わらせてしまった方が良かった気がします。

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